2020年1月1日
株式会社ビズリーチ
年頭所感
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
株式会社ビズリーチは、昨年2019年4月14日に創業10年を迎えることができました。これもひとえにお客様、そして創業間もない頃から関わってくださった全ての皆様の多大なるご支援あってのものであり、心より感謝申し上げます。
当社は今後、働き方や産業などビジネスの生産性向上を支えるさまざまな事業を創出し、さらに事業領域を広げていくために、「Visional(ビジョナル)」として、グループ経営体制に移行いたします。本年2月3日に、グループ経営を支えるホールディングカンパニーの「ビジョナル株式会社」を新設いたします。現在の株式会社ビズリーチは、ビジョナル株式会社の完全子会社として、主にHRテック事業やクラウド事業を担ってまいります。同時に、これまで社内で新規事業開発を担っていたインキュベーションカンパニーを「ビジョナル・インキュベーション株式会社」として分社化し、ビジョナル株式会社の完全子会社とします。
創業以来、これまでの10年間、さまざまな社会の課題を解決するために、「社会にインパクトを与える事業を創り続ける」という約束をしてまいりました。この10年で、創業事業の「ビズリーチ」をはじめHRテック領域で複数の事業を立ち上げたほか、新領域を含め10を超える事業を立ち上げ、1,300名を超える従業員が集う組織へと成長しました。
創業期から運営している即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」は、ありがたいことに、累計導入企業数が12,100社を超え、181万人以上(2019年12月時点)のビジネスプロフェッショナルの皆様にご登録いただけるサービスとなりました。私たちが創業期から推進してきた「ダイレクトリクルーティング」がさらに日本全国に広がるように、引き続き前進してまいります。
企業の生産性向上を目指す人材活用クラウド「HRMOS(ハーモス)」は、2016年から提供している採用管理クラウド「HRMOS採用」に続き、昨年、同シリーズの新たなサービスとして、従業員データベース「HRMOS CORE」と人事評価クラウド「HRMOS評価」をリリースしました。これにより、採用だけでなく従業員の活躍状況などの人事データも可視化できるようになります。また、昨年6月に「HRMOS採用」は初のテレビCMを放送し、多くの企業様に導入を検討していただけるようになりました。働き方の多様化や、労働力人口の減少、人材獲得競争の激化に伴い、人事戦略の重要性は日々高まる今、私たちは、データとテクノロジーの力を活用し、企業とそこで働く人々の生産性向上に取り組んでまいります。
そして、HRテックを中心に事業を展開してきた当社は、今、その事業領域を広げています。後継者不足という国全体の課題の解決を目的とする事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」をはじめ、昨年8月には、サイバーセキュリティに関する、この国の大きな課題の解決を目指して、オープンソース脆弱性管理ツール「yamory(ヤモリー)」をリリースし、新領域に参入しました。「yamory」は、オープンソースの利用状況を自動で把握し、脆弱性の管理・対策ができるサービスです。セキュリティ対策にかかる工数を削減し、ITエンジニアのシステム開発の生産性向上を目指します。
社会構造の変化や技術革新が急速に進むなか、社会には課題が次々に生まれ続けています。私たちは、新グループ名「Visional(ビジョナル)」を掲げ、一つ一つの課題と向き合い、世の中に大きなインパクトを与える事業を創り続け、より豊かな未来を支えられるよう、本年もさまざまな領域において、従業員一人一人とともに、挑戦してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
株式会社ビズリーチ 代表取締役社長
南 壮一郎