2021年1月1日
株式会社ビズリーチ
年頭所感
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
また、新型コロナウイルス感染症に罹患された方々に心よりお見舞い申し上げます。そして、現在も感染拡大防止や治療に尽力されている、医療従事者の方々をはじめとする多くの皆様に深く敬意を表し、感謝申し上げます。
株式会社ビズリーチは、未来に生まれる様々な社会課題をDX(デジタルトランスフォーメーション)により次々と新しい可能性に変え、働き方や産業の未来を支えていくため、昨年2月に「Visional(ビジョナル)」としてグループ経営体制に移行しました。当社はVisionalの一員として、ITの力でHR領域の生産性向上に貢献することを事業の軸とし、「すべての人が『自分の可能性』を信じられる社会をつくる」をミッションに掲げ、新たなスタートを切りました。
昨年は、人生の大きなテーマのひとつである「働くこと」について、個人や企業に改めて問いかけられた一年でした。変化する社会のなかで人生100年時代を生きる私たちには、より一層、主体的なキャリア形成が求められています。
当社は事業を通じて、一人一人の働き方に生涯寄り添い、新しい時代に向けた働き方の変革を支えるためのインフラ、「キャリアインフラ」の実現を掲げています。学生の方には、社会人の先輩の話を聞いてキャリア観を醸成する場を、ビジネスパーソンの方には、新たな選択肢や可能性を見いだす機会を提供します。また、働きはじめてからこれまでに培ってきたスキルや経験の可視化により、自身にとってよりよいキャリアを歩むための機会を創造します。
昨年、当社は、学生の方が自らの志向性に合った未来を選択できるよう、大学のキャリアセンター様との連携を強化しました。コロナ禍の影響下においても、学生の方がオンライン上でOB/OG訪問の依頼から訪問まで実施できる仕組みをご提供し、多くの反響をいただいております。
また、日系大手企業様による副業・兼業限定での人材公募や、官公庁(中央省庁や自治体等)の民間人材公募のご支援を数多く実施しました。新しい働き方である副業・兼業や、官公庁の民間人材の登用は、イノベーションの促進が期待される先進的なモデルとして注目されています。さらに、ビジネスパーソンの方々にとっても、本業や民間企業においては得難い経験であり、学びなおしの機会となっています。今後も、多くの方のキャリアの選択肢や可能性を広げていく取り組みを積極的に推進してまいります。
働き方の価値観が変化し、雇用の流動化が進むなかで、企業と個人の関係性は大きく変化しています。企業にはこれまで以上に、個人にとって魅力的な機会や環境を提供し続けることが求められ、働く一人一人の能力やスキル、組織の状態を正しく把握したうえで、適切な人材配置や育成につなげることの重要性が増しています。そのような状況から、昨年は、人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズにおいて、組織改善のための「組織診断サーベイ」の提供を開始しました。
当社は今後も、企業様へのサービス提供を通じ、企業の生産性向上とすべての人がいきいきと働ける社会の実現を目指します。
新たな価値観や課題が次々と生まれ続けるなか、本年も従業員一同が一丸となり、皆様にとっての「キャリアインフラ」を目指して、挑戦してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
株式会社ビズリーチ 代表取締役社長 多田 洋祐