2021年7月20日

株式会社ビズリーチ

高専機構×ビズリーチ
首都圏の民間IT人材の力で地方教育を深化
第1弾、高知高専がセキュリティ領域の「副業先生」を公募

独立行政法人国立高等専門学校機構(所在地:東京都八王子市/理事長:谷口功 以下、高専機構)とVisionalグループの株式会社ビズリーチ(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:多田洋祐)が運営する、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」は、創造力と実践力を育む高専教育の実現に向け、「副業先生※1」の公募を開始します。

第1弾として、国立高専で唯一サイバーセキュリティ専門のコースを設置する高知工業高等専門学校(所在地:高知県南国市/学校長:井瀬潔 以下、高知高専)で、セキュリティ領域の授業を担当する副業先生を、2021年7月20日から8月16日まで公募します。

高専機構は、ビジネスの第一線で活躍する民間企業のITプロ人材を副業先生として招き入れオンライン授業を活用することで、地域格差のないタイムリーで実践的な教育の提供を目指します。今回の公募をモデルケースとし、その実証結果を踏まえ、現行の中期計画が終了する2023年度にかけて、他の国立高専への展開を目標としています。

公募ページURL:https://www.bizreach.jp/job-feed/public-advertising/yjyhy9v/

※1:副業先生とは、IT人材として企業で活躍しながら、国立高専の実務家教員として実践的な授業を担当する先生です。

高専機構×ビズリーチ

デジタル社会のイノベーター輩出を担う国立高専。
副業先生によるオンライン授業で教育機会の地域格差をなくす

高専機構は、全国51校の国立高専での教育を通じて、高度なIT技術で新しい産業を支え、社会を発展させるイノベーター(Society5.0型未来技術人財※2)の輩出を目指しています。そこで2020年から、AI・数理データサイエンス、サイバーセキュリティ、ロボット、IoTなどの最新の基盤技術教育の充実にむけて教育を開始しました。

しかし、変化のスピードが速いデジタル社会においては、次々と最新技術や事例が更新され、既存の教員だけではタイムリーで実践的な教育の提供が難しい実情です。加えてIT関連企業が首都圏に集中しているため、首都圏と地方の国立高専で教育機会の格差も生じています。

そこで新たに、高専機構は、ビズリーチの協力のもと、ビジネスの第一線で活躍する民間企業のITプロ人材を副業先生として招き入れることで、その経験や知見に基づいた授業の提供を開始します※3。また、コロナ禍の影響により導入が加速するオンライン授業を活用し、首都圏で勤務するITプロ人材に地方での授業を行ってもらうことで、地域を超えた教育機会を創出します。

※2:「Society5.0型未来技術人財」育成事業 https://www.kosen-k.go.jp/about/profile/gear5.0-compass5.0.html

※3:高専機構は、2020年度より民間人材が参画しやすい環境の整備を実施しました。
(1)オンライン授業で認定できる上限単位数を変更(30単位→60単位)。
(2)実務経験を有する教員の参画を促す実務家教員制度を導入。

第1弾として、高知高専がセキュリティ領域の副業先生を公募。他の国立高専への展開を目指す

副業先生として民間企業のITプロ人材を招く学校の第1弾として、COMPASS 5.0(次世代基盤技術教育のカリキュラム化)※2の拠点校である高知高専が、セキュリティ領域の副業先生をビズリーチで公募します。

高知高専は、全国で唯一、情報セキュリティ専門のコースを設置しており、サイバーセキュリティ人材育成事業(K-SEC)※4でも中核拠点校として活動しています。日々、サイバー攻撃が高度化、巧妙化するセキュリティ領域は、特に具体的な事例や最新情報からの学びが求められており、民間企業のITプロ人材の経験や知見に基づいた授業に期待が寄せられています。

高専機構は、今回の公募を先進モデルとし、実証の結果を踏まえて、現行の中期計画が終了する2023年度にかけて、他の国立高専への展開を目標としています。また将来的には、国立高専ごとの特色ある授業を学生が所属にかかわらず自由に選択できるよう、全国の国立高専を横断した新たな高専教育の仕組みづくりを目指しています。

※4:サイバーセキュリティ人材育成事業 https://k-sec.kochi-ct.ac.jp/promotion-system/index.html

公募概要

募集職種名 【副業・兼業】次世代のセキュリティ人材を育成するセキュリティ副業先生
業務内容

・カリキュラム設計
現職の教員とタッグを組み、カリキュラム設計から関わっていただきます。
ご自身の経験や社会ニーズなどを総合し、より実践的にセキュリティリスク分析・評価・対応、セキュリティの改善方策の立案などが行えるような授業課題設定やケーススタディーなどを盛り込んだ授業を一緒に作っていただく予定です。


・授業の実施
情報セキュリティコース5年生(25名程度)向けの、「情報セキュリティマネージメント」という科目の一部を担当。2021年11月から2022年2月頃の授業のうち、3回~5回程度(1回90分)。基本的にオンライン授業で実施(必要に応じて対面での授業を盛り込むことも可)。


・キャリア教育授業への登壇
3年生向けのキャリア教育の授業で、実際の仕事内容などを紹介。情報セキュリティは、社会にロールモデルが少なく、先輩の活躍を聞ける機会を増やしたいと考えています。


【担当部署】
国立高等専門学校機構 高知工業高等専門学校 ソーシャルデザイン工学科 情報セキュリティコース 

応募資格 【必須】
  • セキュリティエンジニアのご経験
  • セキュリティのインシデントハンドリングに関するご経験

【歓迎するスキル・経験】
  • セキュリティアナリストやセキュリティコンサルタント、セキュリティアーキテクト、セキュリティマネージメントなど、いずれかのご経験
  • セキュリティやネットワークに関する研修講師のご経験
  • 情報処理安全確保支援士、CISSP、GIAC等のセキュリティ資格の保有者
  • コーチングのご経験
  • マネージメントのご経験
  • オンラインセミナーやオンライン研修等の企画、登壇のご経験
勤務条件
  • 週1回半日程度の勤務を想定(リモートワークが主、2021年10月から2022年3月の間で、授業とその準備をお願いします)。
  • 契約期間は3~6カ月(うち、3~5回の授業他)。
報酬 1回の授業ごとに謝礼13,000円(時給8,800円)
※ご自身の経験やスキルを踏まえ決定、交通費別。

国立高等専門学校機構 理事長 谷口 功 氏 コメント

国立高等専門学校機構 理事長 谷口 功 氏

高専機構は、これまでも、Society5.0時代に必要なDX人財の育成、特に、情報セキュリティ人財の育成を推進してまいりました。今般、急速に進化する情報関連技術への対応を強化し、より一層、社会の要請に応えるため、即戦力人材に特化した転職サイト「ビズリーチ」のご協力のもと、高度なサイバーセキュリティ教育を推進する現場感覚のあるプロフェッショナル人材を副業・兼業限定で公募いたします。

高専は15歳からの志ある若者を高度な専門教育のもと、現実社会の課題発見・解決を使命とした社会実装教育によって、社会変革を担う人財(「社会のお医者さん」でありイノベーターとしての人財)を育成しています。また、リモート教育を駆使して、コロナ禍の影響下においても学びを止めることなく全国の51高専が連携した新しい学びを提供したいと考えています。

今日、高専教育は、海外に「輸出」するなど国際的な視野に立って、輝く未来を創り出す人財育成に向けてさまざまな改革を進めています。ぜひ、次の時代を担う人財育成にご協力ください。

経済産業省 商務情報政策局 サイバーセキュリティ課長 奥田 修司 氏 コメント

経済産業省 商務情報政策局 サイバーセキュリティ課長 奥田 修司 氏

サイバー攻撃が高度化・巧妙化し、サイバーセキュリティ人材の育成・確保の重要性が増すなかで、高専が輩出するセキュリティ知識を備えたエンジニアや、セキュリティのトップガン人材が産業界で果たす役割はますます大きくなっています。そこで、経済産業省では、公的機関、企業、業界団体と国立高専機構の連携による、高専生の専攻に応じた教育コンテンツの提供や講師派遣等の取り組みを促進してまいりました。

「セキュリティ副業先生」の仕組みは、いずれ日本の製造業や情報産業等の現場を支えることになる高専生が、サイバーセキュリティ分野の第一線のプロフェッショナルから業界の最新状況を学ぶ機会となる、素晴らしい取り組みだと思います。高知高専の取り組みがモデルケースとなり、将来的には全国の高専等にもこういった取り組みが普及し、日本の産業のサイバーセキュリティの底上げにつながることを期待しています。

株式会社ビズリーチ 取締役副社長 ビズリーチ事業部 事業部長 酒井 哲也 コメント

株式会社ビズリーチ 取締役副社長 ビズリーチ事業部 事業部長 酒井 哲也

このたび、高専機構様の新たな取り組みにご協力でき、大変うれしく思います。これまでにビズリーチは、英理女子学院高等学校様でも民間人材による副業先生の公募を行ってきました※5。ビジネスプロフェッショナルの皆様が持つさまざまなご経験や高いスキルは、ビジネスの場だけでなく、教育現場でも求められています。

一方で、ビジネスプロフェッショナルの方々の教育分野での仕事に対する関心も高く、ビズリーチ会員を対象に実施したアンケートでは、3割が今後新たに挑戦したい分野に「教育」を挙げました※6。これは、やりがいを求める傾向の強いビジネスプロフェッショナルの方々だからこそ、日本の将来を担う人材育成の領域に課題や興味を持つからだと考えられます。

今回の公募は、ビジネスプロフェッショナルの皆様にとって、国立高専の教育現場で直接未来の技術者の育成に関わることができる、やりがいのある貴重な経験となるのではないでしょうか。

ビズリーチは今後も、ビジネスプロフェッショナルの皆様が、さまざまな領域で多様なキャリアを積むための選択肢と可能性を提供いたします。

※5:https://www.bizreach.co.jp/pressroom/pressrelease/2019/0410.html
※6:https://www.bizreach.co.jp/pressroom/pressrelease/2021/0512.html

即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」について

ビズリーチは企業と求職者が直接やりとりできるプラットフォームがなかった人材業界において、人材データベースを企業に開放することで採用市場を可視化しました。また、企業が求職者へ自らアプローチできるプラットフォームを提供することで、企業が必要としている人材を採用するために、あらゆる手段を主体的に考え、能動的に実行する採用活動「ダイレクトリクルーティング」を推進し、優秀な人材のスピーディーな採用をご支援しています。また、求職者も今まで知りえなかった企業からアプローチを受けることで、キャリアの選択肢と可能性を最大化することが可能です。

URL:https://www.bizreach.jp/

株式会社ビズリーチについて

「すべての人が『自分の可能性』を信じられる社会をつくる」をミッションとし、2009年4月より、働き方の未来を支えるさまざまなインターネットサービスを運営。東京本社のほか、大阪、名古屋、福岡、静岡、広島に拠点を持つ。即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」、人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」シリーズ、挑戦する20代の転職サイト「キャリトレ」、OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」を展開。2020年2月、グループ経営体制への移行にともなって誕生したVisionalグループにおいて、主にHR TechのプラットフォームやSaaS事業を担う。

Visionalについて

「新しい可能性を、次々と。」をグループミッションとし、HR Tech領域を中心に、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開。「ビズリーチ」をはじめとした採用プラットフォームや、人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズを中心に、企業の人材活用・人材戦略(HCM)エコシステムの構築を目指す。また、事業承継M&A、物流DX、サイバーセキュリティ、Sales Techの領域においても、新規事業を次々に立ち上げている。

URL:https://www.visional.inc/ja/index.html