2022年10月31日
株式会社ビズリーチ
<年収750万円以上の即戦力人材にアンケート> 副業・兼業を「している」約2割、「今後始めたい」約6割 約4割が「直近1年で興味・関心が高まった」。背景に中長期的なキャリア形成意識の高まり
Visionalグループの株式会社ビズリーチ(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:酒井哲也)が運営する、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」は、年収750万円以上のビズリーチ会員を対象とした、副業・兼業に関するアンケート※1の結果を発表します(有効回答数:489)。
現在、副業・兼業を「行っている」または「今後始めたい」ビジネスパーソンは76.5%。直近1年で「興味・関心が高まった」が43.5%
年収750万円以上のビジネスパーソンのうち、現在、副業・兼業を行っている方は17.6%でした。また、今後副業・兼業を始めたい方は58.9%で、既に行っている人と合わせて76.5%と、多くのビジネスパーソンが副業・兼業に興味を持っていることが分かりました。また年代別に見ると30代の意欲が最も高く、40代が続く結果となりました。
さらに、直近1年で副業・兼業への興味・関心が高くなった方は43.5%で、副業・兼業を考えるビジネスパーソンが急激に増加していることが分かりました。興味・関心に変化があった理由として、日本経済や労働環境の変化による将来への不安から、キャリア自律の意識が高まっていることが考えられます。自身のキャリアを中長期的に捉え、副業・兼業を始めるビジネスパーソンが今後、増加することが予測されます。
Q. 副業・兼業に対する興味・関心に変化があった理由を教えてください。(フリー回答)
- 現職の将来に不安があるため(メディカル、医療営業)
- 先の人生を考えるようになった(建設、経営)
- 社会情勢の不安定化、経済環境の激変への対応(メーカー、経営)
- 社会を取り巻く労働環境の変化。コロナ禍による影響(運輸・交通、営業)
- 特定の会社に依存しない自立がより求められる社会になると考えているため(コンサルティング、CFO)
- 年齢とともに年収の減少が想定されるなかで、副業の重要性を感じる場面が多くなった(不動産、マーケティング)
- 本業の収入の頭打ち(IT・インターネット、経営)
- 将来への不安(メーカー、営業)
- 現在の業務だけでは自身が成長できないと感じたため(金融、金融事務)
- 年齢を重ねたときにやりたい仕事を見つけるためにいろいろと経験してみたいと思ったから(コンサルティング、管理)
- 副業解禁の動き(素材、研究開発)
副業・兼業をしたい理由は「新たな経験やスキルを得て、仕事の幅を広げたい(38.7%)」が最多。42.2%が、報酬よりも「仕事内容」を重視
副業・兼業を行っている、または始めたい理由は、「新たな経験やスキルを得て、仕事の幅を広げたいから(38.7%)」が最も多く、「自身のこれまでの経験やスキルを試してみたいから(37.2%)」「企業に依存しないキャリアを築きたいから(32.9%)」が続く結果となりました。
また、副業・兼業においては、「仕事内容も報酬も同程度重要」と回答したビジネスパーソンが最も多く約半数となる一方で、「報酬よりも仕事内容を重視」が4割以上となりました。「仕事内容よりも報酬を重視」は1割未満にとどまります。年収750万円以上のビジネスパーソンにとって、自身のキャリア形成につながる「仕事内容」であるかどうかが、副業・兼業を行ううえでの重要な要素であることがうかがえます。
株式会社ビズリーチ 代表取締役社長 ビズリーチ事業部 事業部長 酒井 哲也 コメント
先日、政府は成長産業への労働移動を促す「リスキリング支援」に、今後5年間で1兆円の予算を投じる計画を発表しました。これは終身雇用や年功序列などの雇用慣行が変化するなか、個人が自らスキルを獲得し、キャリアを築いていくことが求められる時代になったと言い換えられるのではないでしょうか。
今回の調査では、副業・兼業を続けたい・始めたいと考えるビジネスプロフェッショナルのうち、直近1年で興味・関心が高まった方が4割にものぼりました。昨今のインフレや円安の進行により先行き不透明感が高まったことで、中長期的なキャリア形成の必要性を感じ、副業・兼業を自身のキャリア形成に生かしたいと考えるビジネスプロフェッショナルが増加していると推測されます。
厚生労働省の調査では、副業を行っている正社員は5.9%※2だったのに対し、今回の調査ではビジネスプロフェショナルの17.6%が現在、副業・兼業を行っていると回答しました。ビジネスパーソンにとって、自身の強みとなる専門性を持つことやキャリアの棚卸しを通じて自身の経験・スキルを可視化し続けることは、現職を続けながらキャリアの幅を広げる副業・兼業に出会える機会を増やすことにつながるといえます。
これまでもビズリーチは、日系大手企業における新規事業に関連したポジションや、中央省庁や地方自治体におけるデジタル化を推進するポジション、高等教育機関での「副業先生」等の副業・兼業公募を通じて、ビジネスプロフェッショナルのキャリアの可能性を広げるための機会を提供してきました。今後もビズリーチは、不確実性の高い時代において、ビジネスプロフェッショナルが主体的なキャリア形成ができるよう支援を行ってまいります。
※1:副業・兼業に対する意欲に関するアンケート
対象:ビズリーチ会員 調査期間:2022年9月26日~2022年10月2日
年収750万円以上の会員における有効回答数:489
・各比率において、項目によっては端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。
・本調査を引用される際には、「ビズリーチ調べ」と必ずご記載ください。
※2:第132回 労働政策審議安全衛生分科会「副業・兼業に係る実態把握の内容等について」
即戦力人材と企業をつなぐ「ビズリーチ」について
ビズリーチは企業と求職者が直接やりとりできるプラットフォームがなかった人材業界において、人材データベースを企業に開放することで採用市場を可視化しました。また、企業が求職者へ自らアプローチできるプラットフォームを提供することで、企業が必要としている人材を採用するために、あらゆる手段を主体的に考え、能動的に実行する採用活動「ダイレクトリクルーティング」を推進し、優秀な人材のスピーディーな採用をご支援しています。また、求職者も今まで知りえなかった企業からアプローチを受けることで、キャリアの選択肢と可能性を最大化することが可能です。
URL
求職者向け:https://www.bizreach.jp/
企業向け:https://bizreach.biz/service/bizreach/
株式会社ビズリーチについて
「すべての人が『自分の可能性』を信じられる社会をつくる」をミッションとし、2009年4月より、働き方の未来を支えるさまざまなインターネットサービスを運営。東京本社のほか、大阪、名古屋、福岡、静岡、広島に拠点を持つ。即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」、人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」シリーズ、挑戦する20代の転職サイト「キャリトレ」、OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」を展開。2020年2月、グループ経営体制への移行にともなって誕生したVisionalグループにおいて、主にHR TechのプラットフォームやSaaS事業を担う。
Visionalについて
「新しい可能性を、次々と。」をグループミッションとし、HR Tech領域を中心に、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開。「ビズリーチ」をはじめとした採用プラットフォームや、人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズを中心に、企業の人材活用・人材戦略(HCM)エコシステムの構築を目指す。また、M&A、物流Tech、サイバーセキュリティ、Sales Techの領域においても、新規事業を次々に立ち上げている。