2023年4月14日

株式会社ビズリーチ

慶應義塾、大学発スタートアップ創出に向けて
ビズリーチで、副業での客員起業家(EIR)2名を初採用 世界を変革する研究成果を持つ研究者と伴走し、起業をリード。第2弾は、現在公募中。

株式会社ビズリーチ(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:酒井哲也)と慶應義塾(所在地:東京都港区/塾長:伊藤公平)は昨年、未来の新産業創出支援を目的に連携協定を締結し、研究成果を持つ研究者と起業をリードする経営プロ人材のマッチングをはかる「慶應版EIR(客員起業家)モデル」を始動しました※1

「慶應版EIR(客員起業家)モデル」では、起業経験者や新規事業立ち上げ経験者など、「0→1」フェーズに必要な事業計画策定、マーケティング、ファイナンス等のスキルを持つ経営プロ人材を副業・兼業で募集します。これにより、経営プロ人材は転職することなく、大きな可能性を秘めた大学発シーズに起業前から関わることができます。

「慶應版EIR(客員起業家)モデル」第1弾として、最先端の「ナノカーボンを用いた新しい集積光(ナノカーボン光源)デバイス」の世界初の実用化を目指す、慶應義塾大学理工学部物理情報工学科の牧英之教授とともに起業を目指す客員起業家を、2022年12月15日から2023年1月11日まで、副業・兼業限定で、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」にて公募しました。

その結果、190名の応募のなかから、大学発スタートアップをはじめとするベンチャー企業でのCFO経験を持つ人材と、日系大手企業で海外での新規事業立ち上げや大学発シーズ事業化の経験を持つ経営プロフェッショナル人材2名が採用されました。採用された客員起業家2名は4月に着任し、ビジネスサイドの事業戦略と、開発サイドの知財や開発関連の戦略をそれぞれ担っており、1~2年での起業を目指します。

公募ページURL: https://www.bizreach.jp/job-feed/public-advertising/6w7dcbq/

慶應義塾、大学発スタートアップ創出に向けてビズリーチで、副業での客員起業家(EIR)2名を初採用

※1「慶應義塾とビズリーチ、連携協定を締結。『慶應版 EIR(客員起業家)モデル』を始動」(プレスリリース)

客員起業家 就任コメント

ビジネスサイドの事業戦略の担当 (40代/大学発テックスタートアップ企業 ディレクター)

上場企業の経営企画部門で部長を務めるなかで、テクノロジーの力で社会課題を解決したいと思うようになりました。まさに今回の募集は、自分がスタートアップの世界でやりたかったことでした。本業でも大学発テックスタートアップのCFOとして経営管理・法務・採用・事業開発などを行っており、その経験も生かせると思いました。またゼロから事業を立ち上げていくフェーズに挑戦してみたいと思い、迷わず応募しました。世の中のDXが加速する一方で、従来の半導体材料では処理スピードや機能化に限界がきているように思います。牧教授の研究は最先端光技術分野での社会実装に近いと感じており、社会的・技術的なブレイクスルーになるのではないかと思います。現在、事業・技術の観点から顧客に刺さるソリューションの仮説選定を進めています。初期段階ではできるだけ議論の時間を取り、早期の事業立ち上げを実現したいです。

<担当する領域>
事業計画の立案、資金調達等の対外交渉

<経歴>
最先端の半導体リソグラフィー関連装置メーカーでの経営企画、株式上場を経験し、大学発テックスタートアップでのディレクターCFO(経営管理、事業開発、資金調達、上場準備)を経験。2023年4月、慶應義塾大学の客員起業家に着任。

開発サイドの知財を含む技術戦略の担当(30代/技術スタートアップ企業勤務)

牧教授が研究されている世界最先端の革新的技術を拝見し、技術自体に強い興味を持ちました。同時に、産業への応用や社会実装を通じた新たな事業創出への強い熱意を感じ、今回の応募に至りました。これからは、私もチームの一員として、世界をリードする可能性を秘めた革新的な炭素材料に関するシーズ技術を産業ステージへと引き上げることを目指します。また、この画期的な技術を広く認知させることで、自社開発や協業の取り組みを通じて、社会に対して価値あるイノベーションを実現し、持続可能な未来への道筋を切り開いていきます。私たちはチーム一丸となって、この先進的な技術を活用して多様な産業分野において新たな可能性を創出し、世界に貢献できる技術革新の実現を目指してまい進してまいります。

<担当する領域>
ナノカーボンデバイスの技術領域

<経歴>
大手化学メーカーで半導体センサーの開発・事業化をリード。その後、スタートアップ企業にて技術統括を歴任し、2023年4月に慶應義塾大学の客員起業家(技術)に着任。

第2弾は、「3Dプリンター×建築」「インプラント人工腎臓」「AI×認知症」分野で、
客員起業家をそれぞれ公募中

第2弾として、3名の慶應義塾大学教員がそれぞれ、客員起業家を2023年3月28日から4月24日まで公募しています。

1人目は、再利用可能な大型樹脂の3Dプリント技術を建築分野に応用し、廃棄プラスチックの「アップサイクル(廃棄予定のものに付加価値をつけ、新しい製品へと生まれ変わらせること)」を推進することで循環型社会の実現を目指すプロジェクトに取り組む、政策・メディア研究科の松岡康友特任准教授です。すでに実運用に耐え得る3Dプリンターは完成しており、事業活動の本格化に向け、会社設立を目指しています。

2人目は、腎臓の「水を排出する」という機能に特化したインプラント人工腎臓の開発に取り組む理工学部機械工学科の三木則尚教授です。三木教授が開発するインプラント人工腎臓により、週3回、各4時間必要となる透析治療が、週1回で済むうえ、水分量や血圧の増減が緩和されることから患者の体への負担の大幅軽減が期待できます。2025年頃までの会社設立、2028年頃の販売開始を目指しています。

3人目は、精神医学とAIの技術を掛け合わせることで、高齢者の認知機能低下の早期発見を容易にし、個人に最適なサービスが提供される社会の実現を目指す、医学部ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座の岸本泰士郎特任教授です。まずは、高齢者向けの金融取引の場での活用実現に向け、複数の大手金融機関との実証実験や、システム開発を進めています。

公募ページURL: https://www.bizreach.jp/job-feed/public-advertising/5o10270/

慶應義塾 常任理事 山岸 広太郎 氏 コメント

慶應義塾 常任理事 山岸 広太郎 氏

慶應義塾は、「全社会の先導者を目指す」という目的を実現するため、大学本部にスタートアップの創出・成長支援を担うスタートアップ部門※2を新設し、大学発ディープテックスタートアップの創出促進に力を注いでいます。学内には優れた研究シーズがたくさん存在していますが、経営人材がいないために起業が難しいケースが数多く発生しており、牧教授の研究シーズもその一つでした。

今回のビズリーチでの公募の結果、スタートアップでの事業・技術統括経験を有する客員起業家(EIR)2名に参画していただけたことを大変うれしく思っています。チームビルディングを進め、早期の起業と事業立ち上げの実現を期待しています。慶應義塾としては、人材マッチング以外の支援活動や情報発信などを実施することにより、日本や世界で活躍できる大学発スタートアップの創出と成長につながるよう力を注いでいきます。

※2慶應義塾大学イノベーション推進本部スタートアップ部門URL:https://innov.keio.ac.jp/startup/

即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」について

ビズリーチは企業と求職者が直接やりとりできるプラットフォームがなかった人材業界において、人材データベースを企業に開放することで採用市場を可視化しました。また、企業が求職者へ自らアプローチできるプラットフォームを提供することで、企業が必要としている人材を採用するために、あらゆる手段を主体的に考え、能動的に実行する採用活動「ダイレクトリクルーティング」を推進し、優秀な人材のスピーディーな採用をご支援しています。また、求職者も今まで知りえなかった企業からアプローチを受けることで、キャリアの選択肢と可能性を最大化することが可能です。

URL
求職者向け:https://www.bizreach.jp/
企業向け:https://bizreach.biz/service/bizreach/

株式会社ビズリーチについて

「すべての人が『自分の可能性』を信じられる社会をつくる」をミッションとし、2009年4月より、働き方の未来を支えるさまざまなインターネットサービスを運営。東京本社のほか、大阪、名古屋、福岡、静岡、広島に拠点を持つ。即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」、人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」シリーズ、OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」を展開。産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開するVisionalグループにおいて、主にHR TechのプラットフォームやSaaS事業を担う。