2023年10月5日

株式会社ビズリーチ

東京工業大学とビズリーチ
大学発スタートアップ創出を目指して連携協定を締結 -大学発スタートアップへの客員起業家(EIR)や支援人材確保に向けた取り組みを加速-

株式会社ビズリーチ(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:酒井哲也 以下、当社)と東京工業大学(所在地:東京都目黒区/学長:益 一哉 以下、東工大)は、世界を変える大学発スタートアップ、そして未来の新産業を創出することを目指して、東工大発のスタートアップの経営を担う人材や、起業・成長支援のための人材を確保することを目的とした連携協定を2023年10月1日に締結しました。

連携協定では、当社が東工大に対し、大学発スタートアップに関する人材登用に際し支援・提案・助言を行います。さらに即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」上で人材を募集することによって、東工大のスタートアップ人材登用の仕組み構築に向けて連携します。

その第一弾として、鈴木賢治教授(東京工業大学 科学技術創成研究院)と刑部祐里子教授(同大学 生命理工学院)それぞれの研究シーズを基に起業するための経営者候補として、客員起業家(EIR)を募集します。また、併せて学内のスタートアップ支援を行っている東京工業大学イノベーションデザイン機構で起業・成長支援を担う高度専門人材を募集します。

公募URL:https://www.bizreach.jp/job-feed/public-advertising/z5g0di6/

東京工業大学とビズリーチ 大学発スタートアップ創出を目指して連携協定を締結

連携協定締結の背景

近年、次世代の産業の核となりうる新産業分野のディープテックへ期待が集まるなか、多様な研究シーズを有する東工大からスタートアップをさらに創出・育成することが期待されています。東工大の研究成果または⼈的資源を活⽤して起業されたベンチャー企業である、東工大発ベンチャーは、ここ5年で約1.7倍の計155社(2023年9月現在)まで増加し、そのうち時価評価額9億円以上(IPO含む)の東工大発ベンチャー企業は7社※1に至っています。また、2022年の学内調査では、学生の40%以上が「起業に興味がある」と回答し、東工大では高い起業意識が醸成されています。

一方で、さらなるスタートアップの創出・育成には、大学でスタートアップ支援を行う高度専門人材を確保し、起業を目指す教員・研究者の研究シーズに伴走・支援するとともに、起業後の適切かつ着実な成長のため「経営のプロ」が求められることから、経営者候補となる人材の確保が課題となっています。

そこで、このたび東工大とビズリーチは連携協定を締結し、214万人の即戦力人材が登録(スカウト可能会員数、2023年7月末時点)するビズリーチ上で、研究成果を生み出す研究者に伴走しながら起業をリードするビジネスプロフェッショナルを公募します。本公募を通じて、東工大発スタートアップ創出の取り組みをさらに加速させます。

第一弾、「医療×AI画像診断」「ゲノム編集技術」2分野で客員起業家を募集

本日、世界中の希少疾患を診断し得る「スモールデータAI」の開発と社会実装を目指す東京工業大学 科学技術創成研究院の鈴木 賢治教授とともに起業を目指す客員起業家と、ゲノム編集ツール「TiD」の事業化を目指す同大学 生命理工学院の刑部祐里子教授とともに起業を目指す客員起業家を副業・兼業限定でビズリーチにて募集します。

鈴木教授は、これまでひとつのモデルを作るためには1万~10万の症例が必要といわれていた医療AIにおいて、約100症例というスモールデータでも深層学習ができる技術を開発しました。これによりマイナーな病気においても早期発見を促すため、医療現場の診断を支援できます。AI技術を用いる企業は数多くありますが、鈴木教授の技術はそのなかでもスモールデータによるAI開発という唯一無二の強みをもつため、今後の時代を大きく変える可能性を秘めています。GAFAMになり得る事業を生み出すべく、事業のグローバル展開を推進できる経験やスキルを持つ人材を求めています。

刑部教授は、近年遺伝子を改変する技術として注目されるゲノム編集技術として、「TiD」という新たなゲノム編集ツールを開発しました。従来のゲノム編集技術では狙っていないDNAまで変化させてしまうという課題があったなかで、「TiD」ではゲノム編集の正確性をさらに高めることができます。まずは、より正確性が求められる医療分野において「TiD」の実用化を目指しており、これまで治療が難しいといわれてきた疾患を持つ患者さんの命を救うことが期待されます。「TiD」においても、今後この技術を事業化し世界へ届けていくというフェーズに入るため、グローバルなビジネス展開の知見がある人材を求めています。

東京工業大学学長 益一哉 コメント

創立から140年以上、東京工業大学は世界をリードする数多くの研究成果を挙げ続けています。この力を社会に還元し、日本の経済活性化と社会の課題解決に貢献するためには、スタートアップ創出を担うプロフェッショナル人材を確保することが不可欠です。

東京工業大学創立の精神は「工業、工場があって而して工業学校を起こすのではなく、工業学校を起こし卒業生を出して而して工業、工場を起こさしめんとした」であり、本学はまさに人材を育成して産業を興すことを目指し創立された大学といえます。

ハイクラスのキャリア人材データやネットワークを持つビズリーチとの連携は、本学が求めるEIRに代表される高度専門人材像との親和性が非常に高く、両者の強みを最大限に活かすことで、本学の研究成果の社会実装が加速され、世界に通用するスタートアップ創出が期待されるでしょう。

株式会社ビズリーチ 創業者 南 壮一郎 コメント

このたび新たに、東工大様と未来の新産業創出支援を目的とした連携協定を締結でき、大変光栄に思います。

日本政府が掲げる「スタートアップ育成5か年計画」でディープテック分野の研究開発支援の強化が示されているように、特に大学発ディープテックベンチャーは、産業構造の転換を図り、グローバルにおける日本の経済の発展に寄与する可能性があるため、世界最高峰の理工系総合大学を目指す東工大様に期待される役割は大変大きくなっていると思います。東工大様にはグローバルな課題を解決できるディープテックの種がたくさん秘められていると思いますので、ビズリーチに登録するプロフェッショナル人材と組むことで多くのスタートアップが生まれることを楽しみにしています。

2022年12月に慶應義塾様と連携協定を締結したところから、当社の大学発スタートアップ創出支援活動は始まりました。慶應義塾様では、プロフェッショナル人材の公募を実施した結果、採用に至り、現在まさに研究者と伴走し起業をリードしていただいています。

本取り組みは、当社のSDGs達成に向けたサステナビリティプログラム「みらい投資プロジェクト」の取り組みの一環で、特にプロフェッショナル人材の力を必要とする領域を中心に、社会の課題解決を通じてより良い未来の実現を目指すものです。

今後も当社は、未来の新産業創出への投資を通じて、日本全体の社会の課題解決に努めてまいります。

※1「INITIAL Enterprise」 2023年1月6日のデータベースより

東京工業大学について

東京工業大学は、創立から140年を越える歴史をもつ国立大学であり、2018年3月には指定国立大学法人の指定を受けた理工系総合大学です。大岡山、すずかけ台、田町の3つのキャンパスに学士課程約5,000人、大学院課程約5,500人の学生が学び、うち、約1,800名が海外からの留学生です。約1,100人の教員と約600人の職員が学生の教育研究を支えます。

世界を舞台に科学技術の分野で活躍できる人材の輩出と地球規模で人々の課題を解決する研究成果によって社会に貢献し、長期目標である「世界最高峰の理工系総合大学」の実現を目指します。

即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」について

ビズリーチは企業と求職者が直接やりとりできるプラットフォームがなかった人材業界において、人材データベースを企業に開放することで採用市場を可視化しました。また、企業が求職者へ自らアプローチできるプラットフォームを提供することで、企業が必要としている人材を採用するために、あらゆる手段を主体的に考え、能動的に実行する採用活動「ダイレクトリクルーティング」を推進し、優秀な人材のスピーディーな採用をご支援しています。また、求職者も今まで知りえなかった企業からアプローチを受けることで、キャリアの選択肢と可能性を最大化することが可能です。

URL
求職者向け:https://www.bizreach.jp/
企業向け:https://bizreach.biz/service/bizreach/

株式会社ビズリーチについて

「キャリアに、選択肢と可能性を」をミッションとし、2009年4月より、働き方の未来を支えるさまざまなインターネットサービスを運営。東京本社のほか、大阪、名古屋、福岡、静岡、広島に拠点を持つ。即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」、人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」シリーズ、OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」を展開。産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開するVisionalグループにおいて、主にHR TechのプラットフォームやSaaS事業を担う。