Story.03

引っ込み思案な、空見る少女。

小さい頃から、友達といるよりひとりでいることのほうが好き。ひとりの時間は、よく本を読んで過ごした。図書館に入り浸っては、小説を読みあさる毎日。図書館の読書カードのスタンプが日に日にたまっていくのを、ひとりでウフフと楽しんでいるような、少し変わった子どもだった。

落ち込むことがあれば、よくひとりで空を眺めていた。空が一番の相談相手。広い空の下で、ぼーっとしていると、「自分の悩み事なんてちっぽけだ」と思えてくるから不思議だ。次第に、落ち込むことがあってもなくても、空を見上げるようになっていた。壮大な世界に、想いを馳せる。まるで小説の世界に入り込んでいくのと、似たような感覚だった。

空を学び、空を仕事に。

高校時代、そろそろ進路を考えなければいけないという時期に、ふと頭に浮かんできたのも「空」だった。

ただ空を眺めて空想するのが好きだった私に、「もっと専門的に空のことを学んでみたい」という気持ちが芽生えたのは、このときが初めてだ。周りの友達があまり興味を持たないような分野であることも、私だけの世界を探求していくようで面白そうだと思えた。そうと思えたら、道はひとつ。私は猛勉強をして、気象について学べる大学に入学した。

大学卒業後は、気象に関する知識を生かしたいと思って気象会社に入社。配属されたのは、船乗りの安全のために、気象情報を提供する組織だった。そこで、私は大きな衝撃を受けることになる。

自分が知らなかった、広い世界。

船乗りは世界中にいる。そのため、仕事上、世界中の人たちとコミュニケーションを取った。そこで話した人たちは、その国々で価値観や考え方がまったくと言っていいほど違っていた。物事に対する解釈というものは、人によってこんなにも違うものなのか。そんなことを身をもって知った出来事だ。

常識は一つじゃないこと。日本人だけの価値観は狭いこと。多様な価値観に触れて、現実世界がいかに広い世界か知ることができた。自分の知らない世界がまだまだたくさんある――。そう思うと、ワクワクした。

現実世界を楽しむ。

今でも相変わらず空を眺めることが好きで、ひとりでいることのほうが好きな私だ。でも、空想ばかりしていた子どもの頃とは少し違う。

自分だけの世界に閉じこもらず、他者を受け入れられるようになってきた。「受け入れよう」と意識して相手に接することで、相手の考えを理解できるようにもなってきた。そのなかで、自分の考え方がガラッと変わる瞬間がある。その度に、新しい自分になれた気がして嬉しい。

毎日、新しい発見を求めて。この広い現実世界を、色んな人の価値観に触れながら楽しんで生きている。

スタンバイ事業部

Message
いまの自分から、あのときの自分へ。

ひとりで抱え込んで悩まなくてもいい。
これからたくさんの出会いとワクワクが待ってるよ。

鈴木 唯子キャリトレ事業部 カスタマーサクセス部 マネージャー

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