2024年10月15日

株式会社ビズリーチ

<ビズリーチ WorkTech研究所、管理職に関する調査を実施> ビジネスパーソンの7割が「管理職になりたい、または続けたい」
管理職志望者の新たな傾向:出世よりも報酬やスキルアップを重視

株式会社ビズリーチ(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:酒井哲也)が運営する、働く人の活躍を支えるテクノロジー“WorkTech”に関する研究機関「ビズリーチ WorkTech研究所」は、ビズリーチ会員を対象に、管理職に関するアンケートを実施しました(有効回答数:1,290件)。

株式会社ビズリーチ ビズリーチ WorkTech研究所 所長 友部 博教 コメント

今回の調査は、キャリア自律が進むなか、「管理職」に対する価値観の変化が示唆される結果となりました。旧来のヒエラルキー型の終身雇用の組織であれば、管理職になり出世コースを歩むというキャリアパスが一般的でした。しかし今回の調査で、ビジネスパーソンの7割が「管理職になりたい、または続けたい」と回答し、管理職を希望するビジネスパーソンにその理由を聞いたところ、「経営者(役員含む)を目指す」を理由にあげた現在マネジメントを行っている人は3割未満、未経験者は2割未満と低い結果となりました。一方で「給与(報酬)を上げたい(現在マネジメントを行っている人:62.3%、未経験者:75.2%)」「組織の方向性を決定する権限が持てるから(現在マネジメントを行っている人:62.9%、未経験者:39.9%)」という理由が圧倒的に多く、キャリア自律やキャリアの多様性が進んだ結果、自身の給与アップやスキルアップにつなげるために管理職を選択するケースが多いことがわかります。実際に近年では、新興企業を中心にマネージャーを一つの役割・責任と捉える企業も多く、自身の希望に合わせてマネージャーとプレーヤーを行き来しながらキャリアを築くケースも珍しくありません。

管理職を希望しない若手が増えてきているといわれるなか、企業が社員のキャリア自律と強い組織づくりを両立させるためには、給与という単純な待遇面だけではなく、管理職やマネージャーとして働くメリットを社員に伝えることや、管理職に挑戦しやすい環境を整えることが必要なのではないでしょうか。

今後、管理職になりたい、または続けたいと思いますか?

マネジメントを行っている人の約9割が「今後、管理職を続けたい」と回答、背景に「責任」と「報酬」
一方、続けたくない背景には「ストレス」や「報酬メリットがない」など

現在マネジメントを行っているビジネスパーソンの60.4%が「今後、管理職を続けたい」と回答し、「どちらかといえば続けたい(26.3%)」をあわせると約9割が続けたいと思っていることがわかりました。管理職を続けたい理由としては、「組織の方向性を決める権限や責任が持てる(62.9%)」と「給与(報酬)を上げたい(62.3%)」が最も多い結果となり、「経営者(役員含む)を目指している」はわずか3割にとどまりました。一方、管理職を続けたくない背景としては、「責任やストレスを感じることが増えそう(58.8%)」「給与面でのメリットを感じない(47.5%)」「実務的な業務から離れたくない(37.5%)」などがあげられ、報酬とのバランスがとれないと感じる方が一定数いることがわかります。

今後、管理職になりたい、または続けたいと思いますか。
管理職を続けたい理由を教えてください。
管理職を続けたくない理由を教えてください。

マネジメント未経験者の管理職に「なりたい」「なりたくない」は半数ずつに
約8割は「給与を上げるため管理職を希望」

マネジメント経験のない方のうち、管理職に「なりたい」の合計は53.0%、「なりたくない」の合計は47.0%で、おおよそ半数ずつという結果でした。管理職になりたい理由としては現在管理職の人とは異なり「給与(報酬)を上げたい」が75.2%と最も多く、報酬待遇面の期待が大きいことがわかります。一方で、なりたくない理由として「責任やストレスを感じることが増えそう(59.3%)」「実務的な業務から離れたくない(47.5%)」「業務や残業量が増えそう(39.0%)」があげられました。現在マネジメントを行っていない方の視点からは、マネジメントに時間を割かれて実務から遠ざかることや、実質的な業務量の増加と、それに付随する残業の増加が懸念であることが読み取れます。

今後、管理職になりたいと思いますか。
今後、管理職になりたいと思いますか。
管理職になりたくない理由を教えてください。

※調査概要
調査内容:キャリア観や転職に関するアンケート
調査対象:ビズリーチ会員
調査期間:2024年4月22日~2024年5月5日
有効回答数:1,290
・各比率において、項目によっては端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。
・本調査を引用される際には、「ビズリーチ調べ」と必ずご記載ください。

ビズリーチ WorkTech研究所 所長 友部 博教 プロフィール

ビズリーチ WorkTech研究所 所長 友部 博教

2004年、東京大学大学院で博士号(情報理工学)を取得後、名古屋大学、産業技術総合研究所で、コンピューターサイエンス領域の学術研究に取り組む。その後、2008年より、東京大学で助教として研究・教育に携わる。2011年、株式会社ディー・エヌ・エーに入社し、アプリゲームやマーケティングの分析部署のマネジメントや、人事でピープルアナリティクス施策を担当。その後、株式会社メルカリの人事で、ピープルアナリティクス施策を担当。2019年11月、株式会社ビズリーチに入社。人事本部タレントマネジメント室でのピープルアナリティクス施策の担当などを経て現職。

<メディア出演情報>
媒体名:ビジネス映像メディア「PIVOT」
番組名:「& questions」
テーマ:「キャリアの二択に正解はあるのか」
URL:https://www.youtube.com/watch?v=dsvnbifeRgU

「ビズリーチ WorkTech研究所」について

企業と個人(働く人)の関係性が変化するなかで、これからの人事部門が導入を求められる「WorkTech(従業員の自律的な活躍を支えるテクノロジー)」について、その活用や未来の人材活用のあるべき姿を研究し、企業の経営層・人事部門に情報を発信する目的で設立。
企業の経営者・人事部門・ビジネスパーソンを対象としたWorkTech領域の意識調査と分析、企業の活用事例、AI技術の研究などに基づいた情報発信を行う。

公式ブログ:https://note.com/bizreachworktech

株式会社ビズリーチについて

「キャリアに、選択肢と可能性を」をミッションとし、2009年4月より、働き方の未来を支えるさまざまなインターネットサービスを運営。東京本社のほか、大阪、名古屋、福岡、静岡、広島に拠点を持つ。即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」、人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」シリーズ、OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」を展開。産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開するVisionalグループにおいて、主にHR TechのプラットフォームやSaaS事業を担う。